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2018年5月

2018年5月17日 (木)

峠の人柱と心霊研究

沖縄地方が先日梅雨入りしたので、本州の方もこれから梅雨入りの便りが聞かれるこのごろとなりましたね。この前まで寒い寒いと言っていたのがうそのようです。

さて、今日は、また、ちょっと怖い話です。
先日、NHKのバラエティ番組で「人身御供(ひとみごくう)」のことが取り上げられていましたので、今回、私たちの身近にある「人身御供」についてお話しします。

東京都日の出町と青梅市の境界のところに二ツ塚峠があって、先日、調査に行ってきました。現在、二ツ塚峠は新しい道が通っていますが、峠付近に旧道が残っていて、その旧道の峠付近から青梅方面に抜けるところに「二ツ塚」と呼ばれる塚があります。いろいろな資料を調べてみましたが、昔は峠付近に塚が二つあったので「二ツ塚」と呼ばれていたそうですが、現在はそのような面影は見当たりませんでした。下の写真は旧二ツ塚峠です。現在は入り口が封鎖されて通行止めになっていますが、登山やハイカーの人たちは山歩きで自由に通れます。

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旧二ツ塚峠から尾根道に入る

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間もなく「二ツ塚」に到着

ひっそりと供養塔が一基建立されています。

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「二ツ塚」と人柱の由来(掲示より)

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ひらめいた!

二ツ塚に来てみてひらめきました。そうです、檜原村の時坂峠の母子地蔵です。地元の人に母子地蔵の由来を聞いてみてもハッキリとした返事はありませんでしたが、二ツ塚と共通しているのが、峠と母子(娘)という点ですね。

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「峠」とは何か

檜原村の民話などの資料を調べると、「峠」という字は日本人が作った和字であって、日本人は峠のことを「タフゲ」、すなわち、両手を重ねて祈る姿から両手を手向(たふげ)ると呼んでいたということが分かりました。峠というのは神聖な場所だったんですね。

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二ツ塚峠(日の出町)と時坂峠の位置関係

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多地点観測の必要性

最近、よく思うのは、昔の人々の風習の共通点を調べるには鳥瞰的視点が必要だと、つくづく痛感しています。みなさんもフィールドワークをするときには、その場所だけに縛られずに鳥瞰的視点で見つめると、特に密教などの解読に役に立つものと考えます。

考察:峠の怪談

時坂峠には女性の幽霊目撃情報、二ツ塚は西多摩地方の心霊スポットとなっている点も心霊研究には見逃せないチェックポイントです。

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2018年5月 1日 (火)

古代の処刑システムと目印

みなさん、こんにちは。この前、豆まきしたと思ってたら、もう季節は早いもので五月です。平将門の調査もちょっと一息です。今回はタイトルにもあるように古代?(恐らく戦国時代)の処刑システムと、その目印についてお話しします。古代と表現したのは、武蔵名勝図会などの古文書でもはっきりと紹介されていないため、恐らく江戸時代後期には時間が経過していたので誰もこの記憶を理解していなかった為だろうという理由です。

六道地蔵と三角畑とは何か

いろいろな郷土史を読み漁っても、六道地蔵と三角畑のことに触れたものはありませんが、この場所は処刑場だったということだけが地元で伝えられている唯一の伝説です。

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三角畑と三角石

ところが、この三角畑から3~7Kmほど離れた場所で庚申塔の傍に「三角石」、力石の世界では「きつね石」と呼ばれる陰陽石が偶然にも確認されたのです。

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三角石とは何か

三角石とは力石という世界で「きつね石」として紹介されています。これは狐が好きな油揚げの形が三角形の形をしているところから命名されたようです。
この場所について過去の由来を調べてみましたが、武蔵名勝図会には江戸時代の初め頃、この場所に「御縄人」が住んでいた、と紹介されています。
そうすると、この三角石は御縄人と何か関係があるものと考えられますね。
ところが、この三角石は他の地域の庚申塔の傍にあるのも確認できました。その他にこの場所の庚申塔の三猿の刻印の仕方が意味深であるのも特徴です。

A地域の庚申塔(三猿)と三角石

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B地域の庚申塔(三猿)と三角石

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考えられる刑場システム

上記のように、ある一定の地域には「三角畑」と呼ばれる処刑場があって、御縄人のいる場所に罪人が捕らわれていて、処刑が決定すると、罪人はそこから役人に付き添われて刑場に向かったのではないかと考えられます。

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どうですか、みなさん。お住いの近くに庚申塔と三角石の組み合わせはありませんか?

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