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2015年7月15日 (水)

冥土 in JAPAN with 地蔵

お地蔵さまについて考えてみよう

 7月15日、今日は旧暦(5/28~6/1)お盆の中日ですね。7月13日は私の近所でも迎え火を焚いている家が何軒かあったので、まだ、旧暦のお盆という風習は各地に残っているようです。
さて、冥土 in JAPANなんてかっこいいタイトルをつけてみましたが、昔、ちょっと流行った呼び方ですね。
今、旧暦のお盆なので、このタイトルにしてみたのですけれど、本意は、私たちの周囲にあるお地蔵さまについて考えてみようというのが趣旨です。
地蔵というのは一説によると奈良時代に中国から日本に入ってきたようで、巷では古いもので奈良時代のお地蔵さまも見つかっています。
これまで、私もいろいろなお地蔵さまを調べてきましたが、お寺の敷地外にあるお地蔵さまは、基本は黄泉の国への水先案内人です。要するに近くに墓地がありますよと言っているのです。そのお地蔵さまは大きく二つに分けられると考えています。ひとつは昔の風習、すなわち両墓制というのが江戸時代まで受け継がれていて、当時は死者をお寺の敷地内には埋葬せず、お寺の近くに村の共同墓地があって、そこに墓石を立てず屍だけを埋葬していたのです。従って、そこに目印となるものが必要であって、その目印がお地蔵さまだったのです。二つ目は御霊信仰(ごりょうしんこう)、すなわち、処刑場跡などにみられる処刑した罪人を供養するために建立したのですね。
その目印となるお地蔵さまにも複数あって、どうして、複数存在するのか未だによく分かっていません。そのパターンをいくつか紹介しましょう。

1.村の共同墓地

1-1.双体道祖神タイプ

  昔は墓地の入り口のことを鳥部(とりべ)と呼んでいたようです。葬式のとき、葬列の村人たちは鳥部まで見送って、そこから先は身内だけで死者を埋葬していたようです。下の写真がその証拠です。地蔵が二体あって、後ろの丘の部分が村の墓地なのです。双体道祖神と名称をつけたのは、二体、すなわち、この二体で男と女を表していると考えられるからです。要するに、この墓地は神式だというのを物語っているのではないでしょうか。

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1-2.仏さまタイプ

  下の写真は両墓制における村の共同墓地の入り口に建立されているもので、お地蔵さまが一体、ポツンと建立されています。このお地蔵さまを過ぎたところに「すて場」と呼ばれる村の共同墓地があったのです。
  従って、このタイプは神仏習合の考え方では仏式を表しているのではないかと考えています。

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2.御霊信仰(ごりょうしんこう)の墓地

  御霊信仰とは死者が生きた人間に祟ってくるので、祟りを恐れて死者を供養しようという信仰です。罪で処刑された罪人も死ねば罪が消滅すると考えた昔の人々の智恵で、その場所に供養のための地蔵を建てたのです。

2-1.高札場(こうさつば)、庚申場兼用タイプ

  これは、江戸時代まで幕府の通達などを高札場に張り出していたもので、写真のように首なし地蔵や地蔵堂があるのが特徴です。そこに必ずと言ってよい程、庚申塔が建っていますが、昔は現在と違って村には何々会館という集会場がなかった代わりに、各地に庚申場があって、そこで村の取り決めなどの会合を行っていたのです。

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2-2.人頭杖(にんとうじょう)タイプ

  全国的に地蔵の頭がふたつだけのもの、片方の地蔵の頭が欠け、そこに別の頭をつけ、その脇に頭だけの地蔵が配置してあるタイプです。
  多くの場合、坂道の登った場所、または、上り坂の近くに建立されています。

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このほかにもタイプがあるかもしれませんが、お盆の期間、先祖供養として、みなさんの周囲にあるお地蔵さまの役割や配置について考えてみたらどうでしょうか。

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