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2012年2月 1日 (水)

超能力の世界

古本屋に眠る宝本を探そう

 昨年の11月と今年の1月のJSPP月例会で会長の大谷宗司先生が「超心理学の流れ」という内容で講演していただいたが、心霊研究を10年ほど続けている筆者も超心理学の歴史や基礎知識については断片的なものしか理解はしていない。
超心理学の世界では明治大学の石川幹人先生の「超心理学講座」がインターネット上で見れるので大変参考になっているが、やはり一般人としては比較的簡単な入門書のような本があったら、なお便利である。
そうこうして近くの古本屋を何軒か散策していたところ、下記の「超能力の世界」(1985年5月)という本にめぐりあった。ESPから死後の世界まで分かりやすくまとめてある文庫本だ。卸業者からそのまま古本屋に引き取られたようで本の痛みはなく助かった。著者は宮城音弥(みやぎおとや)という方で大谷先生の知り合いだと言う事も分かった。
超心理学は一時期はスプーン曲げの大ブームがあって脚光を浴びていたが、最近は下火で風前のともしび状態だ。古本屋には多くの参考書がたくさん眠っているから、超心理学に興味がある方は是非、古本屋めぐりをやっていただきたい。

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同書で著者が結語でまとめられている内容

 昔は人間の心と意識は同一と考えられた。意識のない心は考えることができなかった。だが、夢や催眠や二重人格が問題になるにしたがって、心は意識だけでなく無意識をふくむものと認められるようになった。
 人間の心は大海に浮かぶ氷山のようなもので、水面に姿をあらわしている意識の部分はほんの一部分で、大部分は水のなかに没している無意識に属するとして、意識心理学に対して深層心理学が発展することになった。
 深層心理学は、多くの神秘的現象を説明し、神秘のヴェールをはがしたけれども、なお、超能力といったもの、正常の行動をはるかに超えたものを扱うことはできない。テレパシー、透視、念力、さらに、未来の予知や死後にどうなるか、といったものの正体については力がおよばない。本書において概説したこれらの問題に関する科学が超心理学である。科学であるかぎり、事実を問題にする。「ここには宗教も、哲学も、無神論も、唯物論も、唯心論もなにもない。それは事実の問題だ」といったパストゥールの言葉こそ、超心理学において、とくに要求されるものであろう。
 事実を把握するには、「懐疑的な、あまりに懐疑的な」態度が要求される。超能力的行動は一般的日常的でなく、きわめてまれなものだからである。
 超心理学は科学ではあるが、科学それ自身が固定したものでなく、19世紀の科学から20世紀の科学に大きな変貌をみせている。超心理学自身が科学一般に新しい光を投ずることもあり得るのではなかろうか。

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