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2011年8月14日 (日)

お盆と月信仰

お盆という風習はどこからきたか?

 お盆というのは先祖供養をするとき、お盆に供物を備えて供養したから「お盆」という説が有力な定説である。
そのお盆は旧暦では7月、現在は大半が8月の新暦で行事が行われている。お盆の期間は13日(迎え火)~16日(送り火)の4日間である。
この風習はどうして起ったかを紐解いていくと、下の図に示している通り道祖神信仰にたどり着く。諏訪の地で発生した道祖神信仰は、やがて日本国内に広がって行き、それが双体道祖神(男と女)となった。それから、その地に君臨した王君と姫君を大明神として祀りそれが大明神信仰となったのである。
平安時代になると中国から道教が日本国内にもたらされ、そこから男性が執り行う庚申信仰というものが生まれ、女性はかぐや姫でおなじみの月信仰というものが生まれた。

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庚申信仰とは何を物語っているか?

 中国の道教では太陽系の五つの惑星(水・金・火・木・土星)と地球と月の動きで干支と陰陽道の60種類の組み合わせ縁起を考えた。そのなかで一番縁起が悪いと考えられたのが庚申(さるとかのえ)の組み合わせである。昔の人は庚申年の前の年、すなわち辛酉(しんゆう)の年に辛酉革命と称して年号を変えた。
これほど庚申という年は忌み嫌われたのである。そして庚申年にかかわらず毎年の暦にもこれらの組み合わせを加え、2ケ月に1回の庚申日を設けたのである。これが庚申溝の発祥である。庚申溝は主に男性が中心になって行われ、溝を行った証として庚申塔を建立したのである。

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お盆と月信仰

 日本国内では「あの世」は月世界にあると考えられていた。月は卵のように生まれて満月となって、やがて消える。それが毎月繰り返され12ケ月で1年が終わる。折口信夫の古代史研究には、それがたまとしひとなって魂(たましい)になったと述べられている。
卵は女性そのものであった。従って道祖神の男根のほかに女性を意味する球(卵)が門前などに祀られるようになった。十三夜になると月は満月のように輝きだし、そこからご先祖たちが地球に返ってくると考えたのである。

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二十三夜とは何を物語っているか?

 国内の月信仰に伴う石塔を調べてみると大半が二十三夜塔で、そのほかに十三夜塔が若干見られる。十三夜は先にも述べたとおりご先祖が地球に戻ってくるために迎え火を焚くものである。
では、どうして二十三夜塔が大半なのか調べてみると、下の図のように二十三夜の日は月が半月となることが分かる。夜、上弦の月は明け方に下弦の月となり、それがあたかもこの世の厄を持ってあの世に返る舟だと昔の人は考えたのである。

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 二十三夜溝は主に女人溝中として執り行われ、決して男性が参加することがなかった。下の写真は二十三夜塔と百番塔の組み合わせで庚申信仰のように厄払いを行ったものである。

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