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2010年4月28日 (水)

庚申溝の謎を解く(7)

では、筆者が不思議な体験をした長野県M村にある「奇跡の森」の百番供養塔に目を向けてみよう。
この場所に庚申溝に伴う庚申塔は建立されていないが、不思議なことに百番供養塔だけがポツンとひとつだけ建立されている。これまで、M村の石塔調査を併せて行ってきたが、M村の石塔建立のしきたりとしては馬頭観音、庚申塔などと並べて建立する慣わしのようである。これは村のお寺が庚申溝を直接、主導しているからである。
これまでの調査で「奇跡の森」の百番供養塔には【嘉永元年申年】という建立時期が刻印されているが、この申年こそ庚申信仰の現れだろうと考えられる。何故なら、各地に残る多くの石塔を調べて回ったが、建立した時期は【○年△月吉日】と刻印されているのが普通である。わざわざ【申年】と刻印したのは庚申塔を建立できない理由があったからだ。
では何故、「奇跡の森」には庚申塔や馬頭観音が建立されなかったのかが大きなミステリーである。これは、これまでの調査で「奇跡の森」で起こった不思議な出来事が【山のもの】の仕業と考えられていたからである。この【山のもの】とは人間界ではない別の世界のものということで、このために村のお寺は「奇跡の森」の百番供養塔を現在でも直接関与していない。
本来であれば、「奇跡の森」には百番供養塔だけでなく庚申塔と馬頭観音が併せて建立されていてもおかしくない。「奇跡の森」は仏教界から【山のもの】として見放された場所なのである。

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このブログを書いている人間の頭の中が謎だ(笑)

投稿: | 2010年5月11日 (火) 02時26分

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