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2010年4月14日 (水)

庚申溝の謎を解く(5)

庚申信仰は主に年6回の庚申の日があって、おおよそ60日ごとに庚申溝が各地で毎年の行事として行われてきた。
このなかでうるう年やうるう月というのが旧暦のなかにあって、その年によって庚申溝が年7回、年5回に変則的に変わる年がある。この年に行われる溝を七庚申、五庚申と呼んでいるようである。
この七庚申や五庚申の年は庚申信仰のなかでは特に縁起が悪い年と考えられている。本当に縁起が悪い年かどうか明暦(1655年)まで遡って調べてみて思われるが、若干ながらその時代に明暦の大火や富士山の大爆発(宝永大噴火)などが重なって発生しているから、まんざら迷信ではなさそうであった。
話は変わって、この平成時代はどうかと言うと七庚申は今のところ2回ある。1回目は平成12年であった。これは云わずと知れた平成の大不況の始まりの年である。平成11年は世界的に問題となったアメリカの同時多発テロが起こった年である。そして2回目の年は来年(平成23年)なのだ。一説によれば現在の世相は平成享保説を唱える人がいる。
享保時代を遡ってみると、その年は享保の大飢饉(長雨)と呼ばれた年であった。こうして考えてみると、七庚申や五庚申はたんなる迷信とは考えにくいのではないだろうか。来年の七庚申こそ、われわれはしっかりと歯を食いしばって生き抜く力が必要なのかもしれない。

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