「天地人」と真田一族
今週のNHK大河ドラマ「天地人」もなかなか見どころがあって面白かった。このドラマは今の新潟(越後)が舞台となったものであるが、ところどころに信濃の国が登場している。
このドラマのなかで南信濃の真田一族がよく出てくるが、この真田一族はこのドラマでも取り上げられるように、上杉との盟約を一方的に反故にして豊臣秀吉に寝返ったことが裏切り者として紹介されていた。
この真田一族の生き方は、当時、武田家の家臣として同じく活躍した相木一族と比べてみると同じ南信濃の当時の領主の生き様としてよく分るような気がする。相木一族は武田家滅亡後徳川家に滅ぼされたが、寝返り上手な真田一族は又、生き残った。
昔から長野県は「信濃の国」と呼ばれていたが、今の山梨県(甲州)と同様に周囲が他国である。しかも甲州と違って周囲は十州(上州、武州、甲州、駿州、遠州、三州、濃州、飛騨、越中、越後)に囲まれていたから大変である。真田一族の生き様は、歴史的に見れば当時の生き残り策として正しかったのかもしれない。
筆者が幽霊と遭遇した場所も同じ南信濃である。この地方では以前紹介したように「庚申講」が今でも色濃く残っている。
信濃の国(長野県)は周囲が十州という他国に囲まれていたからこそ、真田一族に見られるような七色変化や忍び衆と呼ばれる生き様が必要だったといえる。
写真は筆者が調査しているM村の民家の前にある庚申塔である。どうしてこのように民家の軒先にあるのかはよく分からないが、なにかいわくがあるのは確かである。庚申信仰、「見ザル、言わザル、聞かザル」こそ真田一族が一大戒律としたものなのかもしれない。
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