遺跡の持つ不思議な力
筆者が名づけた長野県M村にある「奇跡の森」から4~5Kmほど離れた下流のK村でS大学が遺跡の調査を実施している場所がある。そのS大学の教授と何度かメールのやり取りをやっていたので、先日現地調査の折、その場所に出向いてきた。
あいにくS大学の調査は今年はまだ始まっていなかったのだが、その遺跡は縄文時代のもので現在、国の史跡に登録されている。
K村の遺跡は、村に入ってから4~500mくらい進んだ村道のすぐ脇にあった。ちょっとした岩山にある洞穴のような場所で昭和になって縄文時代の遺跡として発見されたと案内板に記されていた。
その遺跡を訪ねたとき、どう表現すればよいのか分らないがある種の衝撃が走った感じであった。それは調度昔のアメリカ映画「猿の惑星」の衝撃的なラストシーンに似ていた。
その映画では主人公がある時地球を飛び立って、たどり着いた惑星で猿の文明圏に出会いそこで生活をしていたのであるが、その映画のラストシーンで主人公が目の当たりにしたのは朽ち果てた自由の女神の上半身が傾いた姿で地上に露出していたという衝撃的なシーンであった。要するにその主人公は地球から遠く離れた惑星にたどり着いたと思っていたのであるが、その惑星は「未来の地球」だったのである。
筆者がこの話を持ち出したのは、やはりこの「猿の惑星」のラストシーンが今も脳裏に焼きついているからに違いない。
K村の遺跡に行ってみて先ず驚かされたのは、その遺跡の前に「百番塔」と「庚申塔」があったことである。そして、ここにある「百番塔」は建立されたのは「寛政二年」と刻まれていたのである。
前にも述べたとおりK村のここの遺跡は昭和に入ってから発見されたものであって、寛政の時代には当時の村民はここに縄文時代の遺跡があるとは想像もしていなかったのではないかと思う。その遺跡の前に「百番塔」と「庚申塔」が建立されているのだから大変驚かされた。
「奇跡の森」にある「百番供養塔」とK村の縄文時代の遺跡の前に建立されている「百番塔」、これはたんなる偶然の出来事ではなく、なにか遺跡には不思議な力のようなものがあるのではないか。筆者が先ず驚かされた衝撃的な偶然の光景であった。
写真はK村の縄文時代の遺跡の前に建立されている「百番塔」と「庚申塔」である。古い遺跡にはなにか不思議な力があるのは間違いない。
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