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2009年2月21日 (土)

書評「生命とは何か」

Ss500 最近、近くの書店でエルヴィン・シュレーディンガーの「生命とは何か」という本が眼に留まったので買い求めて読んでいるが、ちょっと筆者には難しい本だ。
そして、シュレディンガーという人が物理というか科学の世界ではノーベル賞受賞の科学者として有名であるということも恥ずかしながら最近知ったのである。
この本が筆者の眼に留まったのは物理学者が「生命」という世界に科学のメスを入れられているらしいと分ったからであったのだが、何しろ「物理」にとんと縁のない筆者には、この本に書かれている内容はすこぶる難しい。
しかしながら死後存続の研究調査を行っている人間にとっても、この本の中にとても現代の人類に対して何かすばらしいことが述べられているらしいことが少しだけ理解はできる。
「霊魂は間違いなく存在する」、この本に出会って筆者としても一段と自分の調査研究が間違ったものでないものと確信が増している。この摩訶不思議な世界のことを世の中の人たちに理解してもらうには現代人の生と死に対する考え方を抜本的に変えていかなければならないと思う。そう云う科学者の登場が必要だとシュレーディンガーも力説しているように思えるのである。
彼のこの本のまえがきに記されている文章から確かにそう判断できるのである。

「しかし、過ぐる100年余の間に、学問の多種多様の分岐は、その広さにおいても、またその深さにおいてもますます拡がり、我々は奇妙な矛盾に直面するに至りました。~(中略)この矛盾を切り抜けるには、われわれの中の誰かが、諸々の事実や理論を総合する仕事に思いきって手をつけるより道がないと思います。たとえその事実や理論の若干については、又聞きで不完全にしか知らなくとも、また物笑いの種になる危険を冒しても、そうするより他には道がないと思うのです」

どこかの大学の物理の先生方は「唯物論」などを引き合いにして霊魂の存在論を一蹴される人もいらっしゃるが、それではいつまでたっても科学は健全に発展しないと考える。
物理学者シュレーディンガーが今から65年も前に唱えた「総合的な研究」ができる人材の育成こそ、これからの時代には必要なのである。

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