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2008年5月10日 (土)

かもしかみち

Kamo01 先日、近くの図書館で「かもしかみち」という古い書物を目にした。著者は藤森栄一という方である。
民俗学やら考古学というのは、とに角、その筆者の方々のご苦労が、その本の中によく書き表してあるから、よく足を使う学問なのだなあと思う。
筆者は長い間、サラリーマンという世界にいたのだが、このサラリーマンという世界でもよく三現主義といって、問題が起こると「先ず足を使え!」と叱咤されることがよくあった。
要するに自分の足で現地にいってみないと、現場の状況は分らないという訳で、よく問題が起こるとすぐに現地に飛んでいったことを思い出す。
この藤森栄一氏の「かもしかみち」についても、表題だけで頷けるところが大いにある。確かに長年、山中で調査を続けていると森の中のところどころにあるけもの道がよく分かるようになってきた。鹿や熊、イノシシやきつねなどのけもの道の類である。
要するに藤森栄一氏も長年、考古学のためにご自分の足を使って日本国内を歩き回って調査研究されているから、考古学という道のことは誰よりもよく分かっていらっしゃったと思っている。
そのご苦労のお陰で、現代の日本の考古学が発展したといっても過言ではないと思う。この考古学の大きな研究テーマのひとつが「日本人はどこからきて、どこにいくのか」ではないだろうか。
現在も、このテーマの解明にたくさんの考古学者や民俗学者の方々が汗水を流されて活躍されているのだと思う。とに角、「かもしかみち」・・・多くの考古学研究者たちが一目置いている先人の偉業である。
この藤森栄一氏が「かもしかみち」の著書の中で古代史というものについてこう述べられている。
「古代史は姿を見せないで幽霊を彩って見せている」
このことばは何となく奇跡の森の不思議な出来事を言い表しているような気がする。確かに古墳群のようなものが辺りに点在して、そこに幽霊らしいものが姿を現した、偶然の一致だろうか。

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